2023年06月30日

令和5年 第25週 (6月19日~6月25日)

■県内概況■
 新型コロナウイルス感染症の報告数は、増加が続いています。
これから夏を迎えるにあたり、エアコンの利用なども常になってくると思いますが、熱中症予防に配慮しながら、基本的な感染対策である、こまめな換気、人が集まりやすい場所ではマスクを着用する、手洗いをするなどして、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐよう心がけましょう。
 ヘルパンギーナの報告数は、多い状況が続いています。
中和保健所(西)管内では、3 週連続で警報開始基準値(6.0)を上回っています。
特別な予防法はなく、おむつの交換など便を扱ったあとは手洗いをきちんとすること、咳やくしゃみが出る場合には、マスクをつけるよう心がけましょう。

■ダニ媒介感染症に気をつけましょう■
 ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことで、時には死に至る場合もあります。
特に春から秋にかけてはマダニの活動が盛んとなり、刺される危険性が高まるため注意が必要です。
 マダニは、シカやイノシシなどの野生動物が生息する環境のほか、民家の裏山や裏庭、畑などにも生息していることから、特に屋外でのキャンプやハイキング、農作業や草刈り、山中での作業(山菜採りや狩猟等)は、ダニに咬まれるリスクが高まります。
 予防対策として、草むらや藪など、ダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくすることが大事です。
DEET(ディート)やイカリジンという成分を含む虫除け剤の中には、皮膚に直接塗布するものや服の上から用いるものがあり、補助的な効果があると言われています。
また、屋外活動後はダニに刺咬されていないか確認して下さい。
 ダニに刺咬された場合は、無理に引き抜こうとするとダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、体液を逆流させてしまったりするおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。
また、刺された後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。

ダニ媒介感染症(厚生労働省)
>>詳細はこちら

■第25週のトピックス■
オズウイルスによる心筋炎と診断された患者の報告について(厚生労働省HP)
>>詳細はこちら
オズウイルス感染症に関するQ&A(国立感染症研究所)
>>詳細はこちら

【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(令和5年6月30日更新)