2023年06月16日

令和5年 第23週 (6月5日~6月11日)

■県内概況■
 RS ウイルス感染症の報告数は増加を続けており、大流行しています。
特に県中部で増加が見られます。
引き続き、感染予防を心がけましょう。
一方、感染性胃腸炎の報告数は、第 22 週からやや減少しており、隣接する府県においても減少傾向となっています。
 新型コロナウイルス感染症の定点あたり報告数は 4.64 で、第 22 週の 4.51 から大きな変化はありません。
 ヘルパンギーナの報告数が、4 週にわたり急増しています。
ヘルパンギーナは、治った後もしばらくは、便にウイルスが排出されています。
排便後やおむつを交換したあとは、石けんによる手洗いを心がけましょう。

■麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について■
 令和 5 年 6 月 6 日に大阪市内の医療機関より、麻しんの届出があり、当該患者が感染可能期間に大阪市内の施設を利用し、不特定多数の方に接触していることがわかりました。
 奈良県は、大阪との往来が多く、今後、県内での感染伝播の可能性が危惧されます。
 発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合や、麻しんに感染した疑いがある場合は、かかりつけ医や医療機関に電話等で伝え、受診の要否等を確認してからその指示に従ってください。
 麻しんは、感染力が非常に強く、空気感染するので、手洗いやマスクのみでは予防できない感染症です。
また、麻しんは、特に妊婦に感染すると流産早産の恐れがあるため、細心の注意が必要です。
 予防法は、ワクチン接種が最も有効です。
十分な免疫をつけるためには、2回の接種が必要です。
2回のワクチン接種歴が明らかでない場合は、接種を検討してください。

■第23週のトピックス■
麻しんについて(6月13日更新)(厚生労働省)
>>詳細はこちら

【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(令和5年6月16日更新)