2021年12月03日

2021年 第 47 週( 11月22日~ 11月28日)

■県内概況(新型コロナウイルス関係)■
 第 47 週の新型コロナウイルス新規感染者数は 2 名と、前週より減少しています。
 県民のみなさまには、引き続きの感染予防の徹底へのご協力をお願いいたします。

■県内概況(その他の感染症)■
 前年の冬季に流行がなかった感染性胃腸炎が増加傾向ですので、今後の注意が必要です。
手足口病の報告数はやや下がりましたが、まだ高いレベルで推移しています。
一方、インフルエンザの報告はまだ見られません。

■時季外れの手足口病に注意してください■
 現在、手足口病が 1 歳児から 2 歳児を中心に流行しています。
手足口病は子どもを中心に主に夏に流行するウイルスの感染によって起こる感染症で、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出ます。
手足口病の感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)などが知られています。
特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。

 手足口病には有効なワクチンはなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。
また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合があります。
一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。
特に、保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員とこども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。
特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。
また、タオルの共用はしてはいけません。

 手足口病は、基本的には軽い症状の病気ですから、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。
しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合がありますから、経過観察をしっかりと行い、高熱が出る、嘔吐する、視線が合わないなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

【参考】厚生労働省 手足口病に関する Q&A
>>詳細はこちら

■第47週のトピックス■
◆国立感染症研究所HP:SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統について(第1報)
>>詳細はこちら

◆国立感染症研究所HP:SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第2報)
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【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(2021年12月3日更新)