2023年04月21日

令和5年 第15週 (4月10日~4月16日)

■県内概況■
 第 15 週の新型コロナウイルス新規感染者数は 611 名で、前週の 507 名より 104 名(21%)増加しています。
 インフルエンザの定点あたり報告数は減少が続き、1.0 となりました。
隣接する府県においても減少傾向にあり、今シーズンの流行は収束に向かっていると考えられます。
 RS ウイルス感染症の報告数が、県北部地域と中部地域では第 14 週と比較して 2 倍以上に増加しています。
この疾患は、乳幼児の肺炎や気管支炎の主要な原因とされており重症化することもあります。
奈良県における定点あたり報告数は、2021 年では第 21 週(5 月 24 日~5 月 30 日)の 10.65 が、2022 年では第 31週(8月 1 日~8 月 7 日)の 5.35 がピークでした。
しばらくは油断せず、とくに小さな子どもがいる家庭では体調管理と手洗いなどの感染予防に努めましょう。

■海外旅行をされる皆様へ■
 まもなくゴールデンウィークです。
久しぶりに海外旅行を計画されている方もおられるのではないでしょうか。
海外には、黄熱やマラリア、デング熱をはじめとする日本にはない病気があります。
海外で感染症にかからないようにするために、感染症に関する正しい知識と予防方法を身に付けましょう。
海外旅行では、時差や気候の違いなどから様々なストレスを受けて免疫力が低下し、病気にかかりやすくなっています。
無理のないスケジュールで心身への負担を軽くし、病気を媒介する可能性のある動物との適切な距離を保つなど、自身の健康を保つための注意が大切です。

 厚生労働省検疫情報管理室が運営する Web サイト
「FORTH(FOR Traveler’s Health)」では、海外の感染症の最新の流行状況や予防方法などの情報を掲載しています。
>>詳細はこちら
一度確認されることをおすすめします。
 しっかりと準備をして、すばらしいゴールデンウィークをお過ごしください。

■第15週のトピックス■
新型コロナウイルス感染症:
感染症法上の位置づけ変更後の療養について(厚生労働省)
>>詳細はこちら

【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(令和5年4月21日更新)