2023年05月05日

令和5年 第17週 (4月24日~4月30日)

■県内概況■
 第 17 週の新型コロナウイルス新規感染者数は 787 名で、前週の 792 名からほぼ横ばいです。
 インフルエンザの感染者は、定点あたり報告数が 0.76 となりました。今シーズンの流行は収束傾向と考えられます。
 RS ウイルス感染症の報告数が、県北部地区と中部地区でやや多い傾向が続いています。
重症化しやすい乳幼児のいる家庭では手洗い等の感染防止への配慮をお願いします。
 手足口病の報告数が、県北部地区と中部地区で増加傾向にあります。
手足口病は、手、足および口腔粘膜などに現れる水疱性発疹が特徴のウイルス性感染症で、感染経路は接触感染と飛沫感染と言われています。
患者から検出されるウイルスには多様性があり、流行における主要なウイルスは年によって異なります。
主に夏季に流行がみられるため、これからの季節には注意が必要です。

■屋外ではマダニに注意しましょう■
 若葉が美しい季節になりアウトドア活動などに出かけたくなりますが、気をつけていただきたいことがあります。
春から秋にかけては吸血性のマダニの活動が盛んになり、屋外レジャーや農作業等でダニの生息場所に立ち入ることで咬まれる機会が増加します。
ダニが病原体を保有していると、咬まれた人が病気を発症するおそれがあります。
日本ではライム病や日本紅斑熱などのダニ媒介性感染症が発生しており、草むらや藪などマダニが多く生息する場所に入る場合には注意しましょう。
服装は、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
 もし、マダニに咬まれた場合は、つぶしたり無理に引き抜いたりせず、すみやかに皮膚科等を受診し処置を受けてください。
その後数週間は体調の変化に注意し、発熱等の症状があれば医療機関で診察を受けましょう。

■第17週のトピックス■
ダニ媒介感染症(厚生労働省)
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【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(令和5年5月9日更新)