2023年02月10日

令和5年 第 5週 (1月30日~2月5日)

■県内概況(新型コロナウイルス関係)■
 第 5 週の新型コロナウイルス新規感染者数は 3251 名と第 4 週の 4713 名より減少していますが、高い値で推移しています。
県民のみなさまには、基本的な感染予防対策の徹底を改めてお願いいたします。

■県内概況(その他の感染症)■
 インフルエンザの定点あたり報告数が増加しています。
特に、中和保健所管内西部地域では、定点あたり報告数が、警報レベルである 30 を上回る 38.70 となっています。
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
特に、乾燥しやすい室内では加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも、インフルエンザの予防に効果的です。

■梅毒が増加しています!■
「梅毒(ばいどく)」は、梅毒トレポネーマ(細菌)による感染症です。
近年、全国で「梅毒」の感染者が急増しており、奈良県でも報告者数は増加傾向にあります。
・梅毒は、主に性的接触によって感染し、放置すると、心臓や脳に合併症を起こして死に至ることもあります。
・女性の 20 代~30 代の感染増加により、「先天性梅毒」の報告も見られます。
 妊娠中の感染は胎児に大きく影響し、死産や早産、生まれてくる子供の神経や骨などに異常をきたすことがあります。
・予防には、コンドームの使用が大切です。
 ただし、キスやオーラルセックス、皮膚や粘膜の接触等で感染することもあります。
 不特定多数との性交渉は感染リスクが大きく危険です。
・感染初期に、性器や口の中にできる痛みやかゆみのない「しこり」が見られることがあります。
 症状があるときや、不安なときは、早めに近くの医療機関や保健所に相談しましょう。
 早期診断と治療が完治につながります。

詳しくは「厚生労働省:梅毒」
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■第5週のトピックス■
◆梅毒が拡大しています!(政府広報オンラインHP)
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◆我が国における新型コロナワクチン導入後のCOVID-19の血清疫学調査 (国立感染症研究所HP)
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【奈良県感染症情報センター(奈良県保健研究センター)より参照】
(令和5年2月10日更新)